楢崎正剛600試合出場記念スペシャルインタビュー 第2回:日本代表として、「誰よりも働いている」という自負。
2015年のJリーグでチャンピオンシップと遜色ない話題をもって報じられたのが、われらが楢崎正剛のリーグ通算600試合出場という大記録の達成だった。今回はオフ特別企画として、「月刊グラン」で掲載された記念インタビューをノーカット版でお届け。7ページにわたる「グラン」本誌でも載せきれなかったボリュームたっぷりのインタビューを、全4回に分けて掲載する。
Q:出場し続けることは同じことの繰り返しでもあります。そこにマンネリ、飽きを感じたことはありますか?
「常にそうならないように、どうしたらいいんだろうかって考えている。本当はもっと環境を変えた方がいいんじゃないかとか。そういう考えはあるんやけど、そして自分からそれを求めることもできたんやろうけど、でも自分はサッカー選手は望まれるところ、必要とされるところでやるというのが普通だと思っているから。これまで常に名古屋でそういう立場にいて、『いらない』と言われればそれもできないんだけど、必要だと言われているからずっとここにいるわけで。そしてそう言われる、必要とされるために仕事を続けてきているわけで。
だからあんまりマンネリを気にすることはないんだと思うんだけど、でも確かに同じことの繰り返しにもなる。そこで『何』でそういう新鮮さを感じられるかと、『何』で感じたらいいかというのは常に考えてきた。それは例えば試合への準備とか、練習は監督が変わったりすることで新鮮な気持ちになれたりするけど。そうなるとあとは自分の生活とかになってくる。練習の行き帰りだけでも一体これまで練習場と家を何往復してんねん!って感じやし(笑)。そういうのを色々と考えたりはするんやけどね、だけど結局何もできずにいる(笑)。変えることがあったとしても、限られてるし、ま、いっかって(笑)。
諦めましたよ。練習場に行くにも違う道を通ってみたりもしたけど、時間がかかる。最短で行きたいからこの道使ってるのに、わざわざ遠回りしてみたいになるし(笑)。引っ越し、家を変えるっていうのもね、名古屋に来て何回か移ったけど、全部独身時代にやったことで。結婚してからは1回も引っ越してない。あとは車を変えたりとかね。でもそんなのちっぽけなことだし。いや、車自体は高いですよ?でも、環境を変えるというほどのものでもないから。でも、結局はピッチの中のことだから、そんなに変えようはない。時代によってサッカーも監督も変わるし、そういうもので自分を進化させていこうとするしかない」
Q:それは新人時代、日本代表に選ばれていた頃、そして最近とで感じ方が違ったりもするんですか?
「まあ、若い時は新しいことがいっぱいあるし、名古屋に来た時は前の所属チームとの違いもあった。代表は代表で、また違う刺激もある。何だかんだでそういう刺激を見つけてやってきただけですけどね。代表を退いたのもちょっと、そういう刺激の一つではあったし」
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