楢崎正剛600試合出場記念スペシャルインタビュー 第3回:“600”という数字に、誇れるものなんてない。
2015年のJリーグでチャンピオンシップと遜色ない話題をもって報じられたのが、われらが楢崎正剛のリーグ通算600試合出場という大記録の達成だった。今回はオフ特別企画として、「月刊グラン」で掲載された記念インタビューをノーカット版でお届け。7ページにわたる「グラン」本誌でも載せきれなかったボリュームたっぷりのインタビューを、全4回に分けて掲載する。
Q:話を変えます。フリューゲルス時代にすでに100試合出場を達成しています。この時代がやはりプロとしての礎になっているのでしょうか。
「ま、そらそうでしょ。経験がないことに対して、早く信頼されたいとかね、いろんな先輩たちに助けてもらいながらプレーしているけど、早く自分が助けられるようになりたいとか。それで自信をつけていった4年間だったと思う。だって名古屋に来る時には代表に選ばれ続けて、『代表選手が名古屋に来る』って目で見られたからね。ある程度、選手として確立したというのは横浜の時だったと思う。でも、たまたま巡り合わせがあったからそういう立場になれたけど、そのあたりはツイてるなってつくづく思う」
Q:よく言われるところですが、マザロッピ(GKコーチ)という存在も大きかったですね。
「そうですね、そういう人との出会いも大きかったし、一緒にプレーしていた選手のレベルも高かった。フリューゲルスは良いチームでしたよ。ベテラン選手から中堅、若手までバランスよく、むしろベテランが少なくてこれからのチームだったと思うし。あのまま存在していれば、どうだったかなって。そういうチームでした」
Q:大きな経験でしたか。
「ちょうどそういう、出だしてすぐに上位争いも経験できたりして、もう一歩で優勝できるところにいけたりとか。いいトレーニングもできていたし、環境的にもすごく成長させてくれたと思いますよ。GKとしても、プロになるまでそんな専門的な指導を受けたことはなかったし、高校にGKコーチがいたわけでもない。ユースの代表とかに行けば専門的なトレーニングはあったけど。そういう何でも吸収できる時に、マザロッピもそうだけど、良い指導者に会えて助かったというか、運が良かった。なかなかそういうものに巡り合えない選手もいるし、そうやって考えたら、自分は得しているんですよ」
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