赤鯱新報

楢崎正剛600試合出場記念スペシャルインタビュー 第4回:負けず嫌いだから、ここまでやれている。

DSCF2663

2015年のJリーグでチャンピオンシップと遜色ない話題をもって報じられたのが、われらが楢崎正剛のリーグ通算600試合出場という大記録の達成だった。今回はオフ特別企画として、「月刊グラン」で掲載された記念インタビューをノーカット版でお届け。7ページにわたる「グラン」本誌でも載せきれなかったボリュームたっぷりのインタビューを、全4回に分けて掲載する。

☆1回~3回までのインタビューはこちら!

Q:しかし冷静な楢崎、怒らない楢崎のイメージはあるようです。高木義成選手は『ナラさんはビッグセーブしても平然としている』と言いますし、西野朗監督も『まずは自分を修正して、周りに修正を促していく自責の男だ』と。
「あまり人に気持ちを悟られたくないだけですよ。特に闘莉王には悟られたくない(笑)。ちょこちょここっちを見てくるからね」

Q:ここで闘莉王選手の話題が出るとは。本当にベストパートナーですね(笑)。
「めっちゃ見てくるからね、アイツ(笑)。オレの弱みを握りたいねん。まあ、そういう余裕があればいいんだけど、たまに言い合いになるし」

Q:それで一週間くらい口聞かなかった、とか?
「そういうこともある(笑)」

Q:ただ闘莉王という選手が現れて、代表で一緒にやって、名古屋でも一緒にやることになった。これは楢崎選手のキャリアの中でも大きな出来事だったりするんですか。
「大きいでしょ。大きい。あんな、ああいうタイプの選手はなかなかいないしね。何かこう、傍から見たらうるさい、プレーが汚い、荒っぽい、とか思われがちだけど、全然荒くない。暴力的なイメージがあるけど、誰より頭が良くてさ、考えててさ、繊細だし、サッカーが上手くてさ。なかなか珍しい。そういう選手と一緒にプレーするということも生かしつつ、自分はこれだけやらせてもらってるんやけどね」

Q:ではこの5年間は彼の刺激を受けたことで、漲ってプレーしたところも?
「いや別に。そこまででもない(笑)。あまり考えないですね。口では言うけどね、疲れたとか、年とったわとか。でも基本はそんなに。負けず嫌いだし」

Q:身体能力面での自信もある中で、それを支えているのは負けず嫌いの精神だと。
「そうそう、気持ちの問題だと思う。何だかんだで。ちょっとしたことでも、誰にも負けたくはない。たとえ雰囲気よく負ける試合があったとしても、GKとして誰よりも一番のプレーをしなくちゃいけないとは思うし。周りが良いプレーしたなら、それを認めて負けてられないなって思う。そういうのがなくなれば老け込むでしょうね。もういいやって思うでしょう。それでも野村(政孝)とか、若い選手にはもっと出てきてほしいなって思うけどね。それも早く(笑)」

(残り 1703文字/全文: 2817文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ