赤鯱新報

【赤鯱短信】さようなら、闘莉王。もう一度楢崎とのコンビが見たかった。

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本日1月9日、その去就が注目されてきた田中マルクス闘莉王の名古屋退団が公式にリリースされた。闘将の異名をとる烈火のごときプレーと、誰よりもサッカーをよく理解する知性派の一面を併せ持つ稀有なスタープレーヤーは、退団に際してのコメントで自身のキャリアを振り返り、「ブラジルに帰ってゆっくり考える時間を持ち、私自身が変わらなければいけないという想いに達しました」と、現役続行に限らない新たな道を探ることを示唆した。

闘莉王は昨秋、敬愛する楢崎正剛の600試合出場記録達成に向けてのメッセージを求められた時、こんなことを言っていた。

「僕はこの名古屋に来て何年もたちますけど、ずっとナラさんとやってこられた。日本代表でもそうだった。おそらくもう違うGKとプレーすることはないでしょうけど、違うGKとやったとしたら物足りなさを感じてしまうんだろうなと思います。最後にナラさんとやれるってことは、他のGKにとっては良かったかもしれませんね。ナラさんとプレーしているからオレの要求も半端じゃなく高くなってきている。ナラさんとプレーすると、他のGKとはちょっとできない感じがある」

さらに続けて、こんなことも。

「僕らはよく話をするんです、『どうやってこのサッカー人生を終わったらいいんだろう』って。オレの場合とナラさんの場合は違う。オレは燃えてるものが消えそうに、誰にも勝てない、練習でも一番になれない、全力でやれないって思ったときにやめようって思っている」

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