赤鯱新報

【湘南vs名古屋】レビュー:湘南に今季“3敗目”にしてホーム初勝利をプレゼント。最下位に気圧されたチームに闘争心はあったか。

■2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第14節
5月29日(日)湘南 2-1 名古屋(18:34KICK OFF/BMWス/10,147人)
得点者:41’端戸仁(湘南)56’イ スンヒ(名古屋)81’菊池大介(湘南)
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理想と現実の狭間で揺れ動き、勝利へのベクトルをチーム内で打ち消し合った結果がこの敗戦だ。名古屋はもう一度、自分たちがすべきこと、目指すもの、こだわるべきスタイルについて熟考する必要がある。でなければ同じ過ちを、二度、三度と繰り返すことになる。

安田理大を永井謙佑不在の左サイドハーフに据えて臨んだ湘南とのアウェイゲームは、彼ら自身の成長を確かめる格好のマッチアップだった。チーム作りが進んでいないキャンプで初の対外試合としてチームの完成度の差を見せつけられ、ナビスコカップではやや大味なカウンター戦術に傾倒していた点を見直し、ポゼッションを重視したがハイプレスに押しつぶされた。その後、チームはハイプレスからリズムを作り、ポゼッションにも進歩を見せつつ試合をこなしてきており、結果とは裏腹に組織としての進化を感じ取っていた。今回の湘南戦に向けた選手、監督の思いは一つ。相手のプレッシャーに負けずにつないで前に出ることを今度こそ成功させ、サイドチェンジを交えて試合を支配し、勝つことだった。

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