赤鯱新報

【小川佳純連載】Keep on Keeping on第10回:今季抱き続けてきた危機感と、勝つために今すべきこと。


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今こうして残留争いをしているわけですが、そうした危機感以前に、オレは去年のシーズンが終わって、契約交渉の時から危機感を持っていました。ずっと。それこそ契約交渉の時からフロントに言っていたんですよ。トゥさんがいなくなって、他にもいなくなる主力がいる。これで次に誰が入ってくるんですかって。加入が決まっている選手はいるんですかって。個人的にも名古屋のオファーを断った選手のことを知っていたし、危機感はその時期からありました。『本当にこれで来年大丈夫なんですか?』って。

今季は昨季の成績が悪かったから選手の給料を下げて、モチベーションも大丈夫なんだろうかとも思っていた。シーズンが始まると、監督も代わって、キャンプも練習試合でもうまくいかないところがあったし、そこでも危機感をずっと感じてました。ただ、リーグ戦が始まって4試合で2勝1敗1分。ここでみんな「いける、大丈夫だ」って勘違いしてしまったと思うんです。オレはたまたまだとしか思えなかったし、自分が試合に出る出ないではなく、内容を見てみた感想で、例えばどうやって得点を奪ったか。事故のように取った得点も多くて、自分たちが意図したことはほとんどできていなかったのに、勝点は取れていた。そこに手応えはなかったし、負けだした時には、「こうなるのもわかる」とは、思っていたんです。客観的に見てそうだったと思う。

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