赤鯱新報

【磯村亮太ミニインタビュー】「自分にもっと力があればこの状況を変えられたのか。まだ切り替えられていない自分がいる」

失意の最終節から5日。選手たちは心のどこかにしこりを抱えて束の間のオフを過ごしている。切り替えようにも切り替えられない、降格という負の現実に彼らはどう向き合い、どう折り合いをつけているのか。今シーズン、かなり早い段階から危機感を抱き、この上ないチーム愛を言葉でも表明してきた磯村亮太は「時間が経てば経つほどいろんな思いがこみ上げてくる」と力なく話す。生え抜き最年長として、“J1の名古屋グランパス”を当然のものとして認識してきた男のショックは大きい。

ジュロヴスキー前監督が導き、残留への道を歩んでいたはずの彼らはなぜ、最後に失速したのか。主力として終盤戦を戦った磯村は、何度も言葉に詰まりながら、しかし真摯に答えてくれた。

サポーターの方たちの声に対しての申し訳ない気持ちが一番強かった。

Q:気持ちの部分では幾分、整理はつきましたか。
「……まあ、何というか。試合が終わって、自分の中ではクヨクヨしていても仕方がないと思う部分もあったので、帰りのチームバスを降りた時には『前を向いてやっていかないといけない』と思っていたんです。でも時間が経てば経つほど、また色んな思いが出てきたというか、まだ切り替えられていない自分がいるのかなという。本当にどうなるんだろうというのもあるし、表現しにくいんですけど、いろんな思いが今はこみあげてきています」

Q:試合直後には、試合に負けたショック、降格のショック、いろいろな感情があったと思いますが。
「そうですね…負けた直後は、そんな何かを考えるということもできず、思考が停止していた感じがあったように思えます」

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