赤鯱新報

小川佳純選手「10年間世話してもらったクラブには、感謝の気持ちしかないです」

名古屋グランパスは本日11月8日に明神智和、竹内彬、小川佳純、西村弘司、そして森勇人に来季の契約を結ばないことを本人に直接通達した。新体制構築のための人員整理の第一弾は、功労者や生え抜きを含んで断交された形だ。セカンドキャリアに含みを持たせた西村以外は現役続行を熱望しており、「対戦することになれば相当気合いが入る。今はそれが楽しみ」とポジティブに語った森のような選手もいれば、「今はチームを降格させてしまったことの方が、自分のことよりも大きい」と、責任感にいまだ苛まれる明神のような男もいる。

ともあれチームを今季限りで去ることになった“五人五色”の率直な心境を、ここにお届けする。

○小川佳純選手
Q:今の率直な感想は。
「率直にですか? いや、いつかはこういう日が来るので、自分ももちろんJ2に落としてしまった責任を感じているし、僕はほとんど単年契約で仕事をしてきていたので。今年に限らずいつでもこうなる可能性はあったので。10年間世話してもらったクラブには、感謝の気持ちしかないです」

Q:いざ言われてみると、という部分での想像との違いはありましたか。
「思ったよりもズーンと来るような衝撃はなかったですね。これが例えば自分が二桁得点をして、ほぼ全試合に出場して、成績良かったのにクビって言われるんだったら『え、何で!?』ってなったのかもしれないけど。自分が10番をつけてある程度のお金ももらって、20試合くらい出て1得点。そのぐらいの成績ならこうなってしまっても不思議ではないです。だから、そんなに『何で!?』とはならなかったですね。そうなったかと」

Q:最終節の試合後には一番に「来年も」という話をされていた中では…
「いや、別に残るって言ったわけじゃなかったんですよ。残留を表明したわけではなくて…どこが書いたかは覚えてないけど(笑)。オレが残る残らないじゃなく、グランパスが好きで、グランパスを良くしたいって思う人が残って戦う方がいいんじゃないか、そうなってほしいなって思ったからで。自分が残りたいって話ではないです。ちょっとニュアンスが違って。それは選手だけでなくて、監督、コーチ、フロント、スタッフ、スポンサーも全部。すべての関わる人にそれを思いたいです」

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