【赤鯱新報2017新春特別企画】「風間のトリセツ」第3回:フォーメーションは後ろに重たくならないように。
いよいよ正式に発表となった名古屋グランパスの風間八宏新監督就任。川崎での5年間で独特のスタイルを構築してきた鬼才が来るとあっては、不安よりも期待感の方が上回ってしまうのは仕方のないことだ。だが、味方になって初めてわかるということは世の中には往々にしてあること。対戦相手としての印象と、仲間の印象ではやはり大きくその様相は異なってくるものだ。
そこで、同じ「タグマ!」で「川崎フットボールアディクト」を主宰しているライターの江藤高志氏に協力を仰ぎ、風間八宏監督について根掘り葉掘り聞いてみた。さながら取扱説明書の趣なので、名付けて「風間のトリセツ」。もちろんこれが新監督のすべてではないが、参考程度、あるいは軽い読み物として、ぜひご覧ください。
第1回:どの年代でも鳥かごは選手を上手くする
第2回:理論の浸透は意外に早い。でも2~3ヵ月はかかるかも。
今井(以下、今)「練習ではミニゲームが多いということでしたが、あまり大きなコートのゲームは好みませんか?」
江藤(以下、江)「やらないことはないですが、試合2日前ぐらいに紅白戦をやって、締めはミニゲームです。たぶん、皆さんも聞きたくなると思いますよ。『何でこんなにミニゲームをやるんですか?』って(笑)」
今「そうなんですね(笑)。ジュロヴスキー前監督も小さなコートを使っての練習は多かったですが、それは負荷のコントロールの意味があったような気がします」
江「なるほど。風間さんの場合はボールを支配したい人なので、より厳しい条件で練習させたい。だから狭いフィールドでやっているようです。理に適った練習なのだとは思います」
今「しかし実際はフルコートで試合をするわけで、そこで広さの違いが弊害になってはこないものですかね?」
(残り 1561文字/全文: 2290文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ