赤鯱新報

佐藤寿人選手加入記者会見レポート「まずは勝利につながるゴール、昇格につながるゴールをプレイヤーとして出す」

本日、トヨタスポーツセンターで行われた、佐藤寿人選手加入会見の様子をお届けします。

【代表質問】
〇佐藤寿人選手
「みなさんこんにちは。このたびサンフレッチェ広島から名古屋グランパスに移籍加入することになりました佐藤寿人です。色々な質問があるとは思いますが、自分の答えられる範囲内でお答えしていきたいと思います。よろしくお願いします」

Q:まずは正式にこうして加入の会見をしているお気持ちはいかがですか。
「昨年の11月に移籍を決断して、ただその後は天皇杯もありましたし、クラブのスケジュールもあったので、自分が実際に名古屋グランパスのユニフォームに袖を通す機会もなく、実感もなかなかありませんでした。こうして会見をするにあたって自分がこの名古屋グランパスという素晴らしいクラブでしっかりとした目標に向かってプレーできることにワクワクしています」

Q:今日は赤いネクタイを着用されていますが、決意の表れといったところでしょうか。
「そうですね。今回の移籍が決まった後に、知り合いの方が『ぜひ名古屋でこのネクタイを着けてください』と言ってプレゼントしてくれたものです。そういったいろいろな方々の思いもしっかり胸に秘めて戦っていきたいと思い、今日このネクタイを選びました」

Q:ご自身のHPにも「気のすむまでやってきます」という言葉がありました。
「はい。11月3日にリーグ戦、レギュラーシーズンの日程が終わって、自分の中では移籍という考えはまったくなく、また広島でプレーすることを考えていました。もちろん、昨年は自分としても満足いくシーズンではなかったんですけど、自分の中の問題を解決して、ゴールという結果を出せるようにと考えている時に、グランパスさんから『J2ですけど、一緒に戦いましょう』というオファーをいただいて。やっぱり自分は広島で12年間プレーしてきて、佐藤寿人というプロサッカー選手イコール、サンフレッチェ広島の選手というイメージがおそらくついている、そういう他のクラブのイメージがある選手に対してオファーをするということはなかなか簡単なことではないと思います。その決断をフロントの方々がしてくれたことがまず嬉しかったです。それに、『選手としてまだまだできることを証明してほしい』という言葉もいただきました。
あとは出来上がったクラブに行くのであれば、自分はサンフレッチェ広島というクラブを離れることはなかったと思うんですけど、自分もJ2のシーズンを3度経験しています。どれだけ厳しいか、どれだけJ1からJ2に落ちて色々な環境が変わるなかで、結果が出ない、ネガティブな声ばかりが聞こえてくる、そこでクラブとして選手として戻らなければならない場所へ戻る難しさや大変さを少なからず経験してきたつもりです。名古屋グランパスがそういう苦しい状況で、一緒に戦ってほしいと言っていただけたことは、選手としてその目標に向かって戦いたいなという気持ちにさせてもらいました。
今までは同じJリーグを盛り上げるライバルチームという形でグランパスを見ていましたし、親交のある楢崎さんという偉大な先輩がクラブのために頑張っているということも知っていました。そのクラブに自分が行くのはどうなのか、という気持ちはあったんですが、でも苦しい時に戻らなければいけない場所に戻るため、また自分はグランパスは優勝争いをしなければいけないチームだと思っているので。それは対戦相手として戦った時の名古屋の強さを肌で感じてきたからです。ただここ数年は非常に苦しい時期を過ごして、結果J2に降格ということにもなってしまいました。ただ、J1に戻るということだけがこのクラブのやることではないと思います。毎年、優勝争いをして、その先にあるACLにチャレンジしていく、おそらくそこがこのクラブのいるべき場所だと思うので。そこにつながる、クラブとしてジャンプアップしていく、その手助けに少しでもなれればというのが、おこがましいかもしれないけど、自分の中ではそういう想いでいます。自分がこれまで経験してきたもの、様々なものをこのクラブ、このエンブレムのためにやりたいなと感じています」

(残り 8331文字/全文: 10040文字)

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