赤鯱新報

【赤鯱短信】杉森考起が“ギラギラ”化。頼もしくもある自己主張をご覧あれ。


久々にこの言葉を使いたいと思う。ギラギラしている、と。誰が、といえば杉森考起である。「ギラギラ」の初代・川又堅碁とも、一応二代目の大武峻とも真逆の見た目と性格の男だが、いま現在の杉森考起は一味違う。

そのことに確信を持ったのは、水曜日のことだった。ここ1ヵ月ほどというもの、杉森のプレーには非常いガツガツとしたところが目立つようになり、特にドリブルとシュートへの積極性は他の選手をある意味で圧倒するほど。全身の力を一点集中させるように放つ独特のシュートはミドルレンジでも威力を保つようになり、球際の激しさも今までとは比べ物にならない迫力を誇示する。この時点ではまだBチームでのプレーが続いていた杉森だったが、ふと尋ねてみると、簡潔な答えが返ってきた。

「やっぱり試合に出たいから、練習で頑張るしかないです。最近はだんだん自分にも自信が出てきたので、試合に出たら何かをしたいなという気持ちはあります。でも、なかなか(笑)」

最後が苦笑いなのが彼らしいところでもあるのだが、その言葉にははっきりとした響きがあった。そこでもう一問、件のドリブルについても聞いてみる。周りがパスを要求していても、まずは突破を図るような最近のプレーには、どんな想いが込められているのか。その答えはちょっと意外で、それだけに彼の成長を実感させるものだった。

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