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赤鯱新報

J1昇格プレーオフ決定、緊急ミニインタビュー。下條佳明GMに聞く、プレーオフの心得。「プレーオフとは勝負の真骨頂。勝負ごとの本当の“岐路”、厳しいところが詰まっている」

讃岐とのリーグ最終節を前に2日間のオフを過ごすチームだが、フロント、スタッフたちは今日も次の勝利へ向けて動いている。
その中で今回は急きょ下條佳明GMを直撃し、前節の結果を受けて決定した昇格プレーオフについて、GMの立場からの意見を訊いた。
強化部として現場を尊重する姿勢を崩さずに、しかし数々の経験から紡ぎ出される重い言葉の数々は興味深いものばかり。
ラスト“3試合”へ向けた一つの金言として、ぜひ下條GMの言葉に耳を傾けてほしい。

■今、プレーオフを前にして何か目新しいこと、身構えたりするかというと、そんなことはない

Q:前節の結果によってプレーオフを戦うことが決まりました。このことに対してチームは何か違う身構えをするような部分があるのでしょうか。
「いや、オン・ザ・ピッチのこと監督に任せないといけないのでね。シーズンを通して何がという話があるわけでもないですし。起きていることについて、現象に対しての分析はフロント、現場それぞれがして、それを擦り合わせた上で来季以降にもつなげていくということです。ただ、強化というところについては見る人が変われば評価も変わる。どこのクラブでもあることなんですが、要するには反省して次のシーズンへつなげていくということです。J1にいようが、J2にいようが、右肩上がりにチームというのは上がっていかなければいけない。そのためにどうするかという部分の中に、オン・ザ・ピッチの話があれば、編成の話がある。他にも強化の仕組みであったり、いろいろなことがあるんです。そして今シーズンはそのいろいろなことが融合して在ったので、それなりに時間を少しかけながら、同じ方向性の下でやってきたところがあります。今日はそこの部分で詳しい話をする場ではないけど、自分なりに他クラブで様々なものを見てきた目をもって感ずるところもあれば、監督にもそれはあるだろうと思います。シーズンの最初と最後でどうなっているのか、他チームの姿を見ていても比較はいろいろとできるわけですが、そういった部分をきちんと整理して次のシーズンにつなげるのが大事なことなんです。前置きが長くなりましたが、つまりは今、プレーオフを前にして何か目新しいこと、身構えたりするかというと、そんなことはないんです。

ただ、これは勝負事です。この前の千葉戦でも、結果としてああいう風に終わっているけど、うまくいかない時にどうするかという点では、サッカーはフレキシブルに対応しなければいけないのだなと思いました。他のスポーツ以上に、サッカーにはそこが難しい部分がある。なぜかと言えば、試合中に相手の出方を見てこちらのやり方を決めたり、格好は悪いけど徹底的にやらせることがあったりもする、そこで力関係とは違うことが起きてしまうところがあるから。そういう試合を自分たちの勝利につなげていくということが、サッカーの醍醐味でもあると思いますね。『今日はオレたちのやり方がはまったな』ということも大事なんですよ。でもウチはベースとしてやるサッカーはこの1年間ずっと同じことをやってきて、だんだん状態も上がってきて、最近では自信もつけつつある。でも当然ながら、完璧な状況ではない。サッカーに完璧はないから、常に勝つ確率を高くするために、前節の試合を振り返り、次節を戦う。特にウチの場合は、対戦相手は変わるけど、相手チームによってやり方を変えるチームではないので、それはどれだけ精度を上げていけるかということになってきます。1週間では変わらなかったりするけど、今シーズンをかけて選手たちは間違いなく上手くなっている。でも上手くなっていても勝てないというのではダメで、上手くなった分だけチームが勝つ確率が上がっていかないといけない。その点で言えば、千葉戦は負けましたが、勝つ確率と言うのは上がっていると考えています。得点を取る確率も上がっている。だけど、プロの世界で厳しいのはそこで、自分たちが満足するだけでなく、サポーターを満足させるためには、『いろいろあったけど、昇格して良かったね』と、していかないといけませんよね。フロントもチームスタッフも選手も、その考え方は一緒です。いろいろあっても、やっぱりこの名古屋グランパスというチームのいる場所はJ1でなければならないし、他のチームからしても名古屋は歴史あるクラブでJ1のステージが似合うクラブだと思ってくれていると思う。我々は選手のような技術は使わないけど、我々も勝負運を呼び込むようにしないといけないと思っています。その点ではまだまだ稚拙なところもありますが、高めていくべきところですね」

Q:プレーオフは一発勝負の戦いですが、その方式と今季を通して積み上げてきたものやチームスタイルはどのように噛み合うと考えていますか。

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