赤鯱新報

【特別企画】経験者たちが感じたJ1昇格プレーオフ:酒井隆介と内田健太。対照的な経験者たちが抱く、プレーオフの妙。

クラブ初の昇格プレーオフまであと3日。非公開での集中したトレーニングを続けているチームには、数人のプレーオフ経験者がいるのは周知の通りだ。昨季、まさにその昇格プレーオフを勝ち上がってC大阪で昇格を勝ち取った玉田圭司を筆頭に、岡山時代に経験した押谷祐樹、永井龍も試合には出ていないがチームの一員としてその雰囲気を味わっている。そして酒井隆介と内田健太の2名も、そうした貴重な経験を持つ選手たちとして、来る戦いを見つめる男たちである。

2012年と13年に京都でこの舞台を味わった酒井は、一度目はベンチで、翌年の二度目はスタメンとして戦っている。「リーグ最終節で湘南にひっくり返されて、『マジか…』みたいな流れで入ってしまったんですよ」と振り返る1回目のプレーオフは、初戦で大分に0-4の大敗。メンタルコントロールの難しさを感じた戦いだったという。だからこそ翌年にプレーオフが決定した時からチームはしっかりと身構え、初戦を突破。残念ながら決勝で敗退してしまったが、その際の経験則というのは現在の名古屋にも大いに生かせるものだ。とにかく難しい。様々な意味合いを込めた一言で、酒井はこの特別な戦いを表現する。

(残り 2096文字/全文: 2595文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ