赤鯱新報

【2017シーズン全選手レビュー】シモビッチ:ゴールを時に簡単に見せるリアルストライカー。彼の次なる一歩はどこへ。

FW9 シモビッチ
J2リーグ40試合2727分出場18得点

昨季のJ1で11得点を挙げた選手なのだから、これぐらいは獲っても当然と思われるかもしれない。対戦相手の関係者が試合を見ながら感嘆の声を上げる姿を何度も見てきたことを思えば、やはりJ2リーグでは見た目通りの規格外な選手ではあったのだろう。だが、彼の本当のすごさは風間八宏監督の下ではなおさらに、その技術にあったのだと思い知った1年だった。

前線も含めてなかなか顔ぶれが固定されなかったチームの中で、終盤は途中出場が増えたものの、シモビッチの40試合出場という数字は彼の価値をそれだけで表す。プレータイムは約30試合分で、2試合に1点から3試合に2点は奪っているというハイアベレージの活躍だった。ゴールパターンも誰もが見た目から想像するようなものは少なく、連係に合わせて文字通りの“フィニッシュ”を請け負う形がほとんど。ホーム湘南戦のような驚異的なゴールもあったが、化け物じみた得点もまた彼の持ち味である。ボックス内でどう動けば良いかはスウェーデン時代の恩師ラーション譲り。30cmを超える大きな足で小さくインパクトされるシュートの正確性は、彼のゴールを時に簡単に見せた。

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