赤鯱新報

【2017シーズン全選手レビュー】押谷祐樹:“不勝神話”に泣き、ゴールに笑った1年。しかし男は大きく成長した。

FW19 押谷祐樹
J2リーグ16試合631分出場1得点

人懐っこくて人間味たっぷり。良くも悪くも感情が表に出やすく、プレーを見れば何を考えているかはすぐにわかる。クールに振る舞う選手も多い中で、押谷祐樹はだからこそ魅力的なプレーヤーに映る。岡山時代の冷静なゴールシーンを見ていて、まさかこんなに面白い人だとは思ってもみなかった。

2017年は悩みに悩み抜いたシーズンでもあった。裏抜けとフォアチェックに特徴のある1.5列目のアタッカーとしてその評価を確立してきた押谷に、風間監督はさらなる難題を突き付けたのである。序盤はウイングバックやサイドハーフとして、中盤以降は練習でボランチに入ることが主になり、経験のないポジションに背番号19はとにかく戸惑っていた。クロスをいかに引き出すかを考えていたところが出す側になり、360度全ての方向から相手がボールを奪いに来る状況に面食らっていた。持ち前の高い技術と粘り強いフィジカルはどの位置でも彼を助けてくれたが、だからといってそれがすぐに良いプレーへとつながったかといえば、そうではなかった。

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