赤鯱新報

【2017シーズン全選手レビュー】玉田圭司:円熟味を見せた37歳の玉田圭司。その味わいは来季さらに深まるか。

FW28 玉田圭司
J2リーグ28試合1976分出場6得点

技術に衰えはなく、戦術眼は年月とともに深みを増していく。37歳のベテランはそこにたゆまぬ鍛錬を上乗せして、「特別なクラブ」への帰還を一つの成功で飾ってみせた。背番号11を背負っていた時とは似ているようで似ていない、成長というよりは老成したという方がしっくりくる大人のプレーは、若いチームを心強く牽引した。

C大阪を、そしてJ2を経た玉田圭司はタフさをそのプレースタイルに加えていた。ボールを動かし続けることでリズムを刻んでいくチームを時に最前線で、あるいは中盤を奔放に動き回って常に刺激し活性化。パワフルなDFたちのチャージに屈することなくボールをキープし、周囲のチームメイトを生かすプレーは巧みなだけでは成り立たない、彼らしからぬ身体を張ったものだった。

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