【G大阪vs名古屋】レビュー:助っ人の躍動も若きサプライズも攻めのベクトルに変えて。名古屋のJ1復帰初戦は、インパクト大の勝利で飾られた。
■明治安田生命J1リーグ第1節
2月24日(土)G大阪 2-3 名古屋(14:33KICK OFF/吹田S/28,681人)
得点者:13′ 遠藤保仁(G大阪)26′ ガブリエルシャビエル(名古屋)51′ ホーシャ(名古屋)79′ 長沢駿(G大阪)84′ ジョー(名古屋)
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名古屋が初めて経験するJ1復帰初戦は、めでたく歓喜で飾られた。スコアは良くも悪くも名古屋らしい3-2という打ち合いであり、追いつき、追い越し、追いつかれた後の逆転勝利というあたりも実に彼ららしい。勝てばすべてがポジティブに見えてしまうのは注意すべき傾向ではあるが、今はただ勝利を喜んでもいいだろう。昇格組が開幕戦を勝つということは、それだけ大事なことでもあるはずだ。
“風間グランパス”のJ1デビュー戦を託されたメンバーは、予想された通りの11人であり、予想通りであるからこそ驚きに満ちたものでもあった。U-18の17歳、菅原由勢はきっちりとスタメン入りを果たし、その相棒は来日11日目のホーシャが選ばれ、最後尾の守りを委ねられた。岐阜との練習試合しか実戦経験のない急造コンビは、控えめに言っても挑戦的な選択でしかない。だが、風間八宏監督はその一種の“賭け”に勝ってみせた。不安要素として挙げることもできたパートが奮闘し、自慢の攻撃陣がそれに応える。しかも、助っ人が助っ人としての真価を早くも見せたことで、彼らの存在が頼もしさを増すというボーナスまでつく勝ちっぷりだった。
それでも試合は二転三転した。序盤は特にもたついた。
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