赤鯱新報

【湘南vs名古屋】レビュー:スコアレスドローは内容面でも“プラマイゼロ”に。この勝点1の価値を、どこに見出すか。

■明治安田生命J1リーグ第3節
3月11日(日)湘南 0-0 名古屋(16:03KICK OFF/BMWス/12,465人)
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無失点を褒めるべきか、無得点を悔やむべきか。アウェイでの勝点1獲得はジョーやシャビエルら“王国”の習わしを知る選手たちが言うように、評価すべきものではある。相手のシュートを5本に抑え、自分たちは11本を浴びせかけたことは、試合を優位に進めていた証として考えてもいい。だが、どこか持ち味を出し切れていない印象も拭えず、湘南にはその力を発揮された感覚が強い。結果重視ならば及第点、しかし「どう」「勝つか」のどちらも満たせなかったことが、このスコアレスドローに不完全燃焼の空気を漂わせていた。

古巣対戦を楽しみにしていた長谷川アーリアジャスールが欠場し、玉田圭司もベンチ外。スタメンには八反田康平が選ばれ、ベンチには新たに畑尾大翔と成瀬竣平を加える形で挑む“また新たなメンバー”での戦いだった。水曜日のルヴァンカップ浦和戦でフル出場していた八反田は短いスパンでの出番となったが、綿密なコンディショニングを日々重ねている男である。結果から言えばこの日もほぼ90分の出場を走りきり、風間監督の起用にしっかりと応えている。彼と和泉竜司、秋山陽介を除けば他の選手はしっかりと1週間の調整をしてきており、万全の体調で同じ昇格組の湘南のホームへと乗り込んでいた。

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