赤鯱新報

【鳥栖vs名古屋】レビュー:ロングボールとハイプレスに屈した鳥栖の夜。これを苦境の始まりとしてはいけない。

■明治安田生命J1リーグ第5節
3月31日(土)鳥栖 3-2 名古屋(19:03KICK OFF/ベアスタ/12,957人)
得点者:14′ ガブリエルシャビエル(名古屋)69’ガブリエルシャビエル(名古屋)74′ 高橋秀人(鳥栖)77′ ビクトルイバルボ(鳥栖)90+3′ 田川亨介(鳥栖)
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まさに踏んだり蹴ったりの“惨敗劇”だった。2-3のスコアは惜敗にも、打ち合いの末の“らしい”負け方にも見えるが、残り15分で2点差をひっくり返された試合経過も、その失点の仕方も、さらにはチームの台所事情も、名古屋にとっては散々としか言いようのないものでしかない。長谷川アーリアジャスールは開口一番、「もったいなかった…」とうなだれ、視線を宙にさまよわせた。ダメージの大きさを物語る、実にストレートな感情表現だった。

2週間の万全たる準備をもって臨んだアウェイゲームは、試合前からアクシデントに見舞われてもいた。攻撃の中心人物のひとり、和泉竜司が体調不良で遠征に帯同もできず。代役には青木亮太がチョイスされ、彼の持ち場である左ウイングには秋山陽介がそのポジションを一つ上げ、DFラインの左には櫛引一紀という布陣の組み替えを余儀なくされたチームは、未知数の感覚とともに戦わなくてはならなかった。ランゲラック、ホーシャの2名が守備陣に戻ったのは朗報でもあったが、和泉のキープ力と推進力はチームには欠かせない要素だっただけに、備えには誤差が生じていたことは間違いない。

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