赤鯱新報

【赤鯱短信】低調な攻撃陣に必要な、躊躇なきシュートの選択肢。青木亮太はその“一撃”を持っている。

リーグでの連敗が止まらず、公式戦での未勝利数も9試合にまで膨らんだ名古屋の問題点は、指揮官の言葉を借りずとも攻撃にあることは明白だ。得点を奪って試合の主導権を握るだけでなく、彼らにとっての攻撃は守備の負担を軽減する役割も負っているからである。どうやって勝つかはそれぞれのチームの特徴によって異なるが、少なくとも名古屋が守備に注力して乾坤一擲の攻撃を狙うチームでないことは周知の通り。より多くの攻撃を仕掛け、チャンスを作り続け、そのうちのできるだけ多くを得点に結びつけることで、彼らは試合を支配し、勝利を得ようとする。


だが、肝心の攻撃がうまくいっていない。正確に言えば、チャンスメイクまではJ1でもある程度の安定供給が期待できても、フィニッシュの迫力と精度が欠けているから、勝てない。だからと言って問題が攻撃陣だけにあるわけでもないのだが、それでも“決定力”を求められるのはセンターバックではなく、前線の選手たちだ。そして現在の名古屋において、覚醒が望まれる最大のタレントが青木亮太であることに異論の余地はないのではないか。

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