赤鯱新報

【名古屋vs清水】プレビュー:劣勢を押し留め、連敗からの脱却を図る重要な戦い。最下位からの逆襲は始まるか。

■明治安田生命J1リーグ第10節
4月25日(水)名古屋vs清水(19:00KICK OFF/パロ瑞穂)
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J1復帰のシーズンも、あっという間にもう10節である。大志を抱いて帰ってきたJ1の舞台で、しかし名古屋は苦戦を強いられている。最下位という順位は序盤戦だからと余裕を持っていられる場所ではなく、リーグ6連敗はクラブ史上21年ぶりというネガティブな記録だ。ちょうど1週間前のルヴァンカップで生まれたかに見えた再起のきっかけは、その週末に神戸によって粉砕された。無暗に危機感を煽るつもりはないが、現状の厳しさは理解したうえで話は進めていかなくてはならない。9試合で勝点7は、決して安穏としていられる数字ではない。

何かを変える必要があるのは間違いない。風間八宏監督は一言でいえば状況判断の部分にその必要性を感じ、まずは心身ともに一度リセットさせるために神戸戦の翌日を試合メンバーのみオフとした。3月26日以来約1ヵ月ぶりとなる完全オフに選手たちは思い思いの時間をピッチから離れて過ごし、気持ちを新たに次戦への準備に取り掛かることはできたようだ。「気持ち的に休まりましたし、ここからもう1回楽しみたい」と和泉竜司は語り、ランゲラックも「フィジカル的には練習はできた。しかし負けた翌日はみんなどこか暗い表情をしているし、一度サッカーから頭を切り離してもいい」と束の間の小休止を有効活用した様子。「全ては脳でコントロールするもの。一度リフレッシュするためのオフだった」という指揮官の狙いを、選手たちもしっかりと理解していたわけだ。

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