赤鯱新報

【赤鯱短信】新井一耀の戦う準備は着々進行中 。ゴールデンウィークの守備陣に新たな風は吹くか。

だいぶ気が早い気もするが、新井一耀に期待する。つい3日前の4月29日に全体練習に復帰し、30日には紅白戦にも参加したばかりの選手に何をと言われそうだが、ディフェンス陣の再構築と整備が急務のチームにとって、風間式の守り方を体現する男が戻ってくれば期待は膨らむというもの。さすがに今日のC大阪戦に出場する可能性は低いだろうが、それでもベンチ入りはするかもしれないという予感もある。ここは風間監督率いる名古屋である。練習に復帰するということは闘える状態と同義であり、練習で良ければ使うのがこの指揮官だ。連戦の最中では復帰プログラムとしての練習試合を組むこともままならず、紅白戦すらあまり強度をかけては行なえない。ならば実戦で、と考える監督であることは、昨季からの起用法を見ていれば容易に想像がつく。

何より新井の表情が良いことにこちらも期待をしてしまう。復帰初日の29日は少人数でのトレーニングだったが、ボール回しから普通にプレーし3対3やミニゲームなどの対人プレーもきっちりこなした。「まだセーブしているところがありますが」と“本気”を出さないような慎重さも確かに見られたが、持ち前の強さや攻めに転じた時の気の利いたパスなど、彼の良さはそこかしこに垣間見れた。「キツかったです。でも、『絶対に無理!』という感じのきつさではなかった」。手応えとして上々の初日の感想は、そうした好感触もあってか自然と声が弾んでいた。

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