赤鯱新報

【特別インタビュー】東海学園大サッカー部監督:安原成泰「僕はサッカーの研究者。選手たちのスケールを大きくすることしか考えていません」第2回

榎本大輝、渡邉柊斗、児玉駿斗。昨年末から立て続けに名古屋への加入内定が発表された東海学園大サッカー部の選手たちには驚かされてばかりだ。榎本と児玉は既にリーグ戦でのスタメンデビューも果たしており、渡邊もタイキャンプで負傷してしまったが練習参加の際には素晴らしい動きで鮮烈な印象を我々に与えてくれている。となれば、彼らが育った東海学園大サッカー部への興味が俄然湧いてくるというもので、今回はグランパスOBでもある安原成泰監督への特別インタビューを3日連続でお届けする。安原監督自身のこと、その指導哲学、そして3選手たちについて。独特の感性と言葉で彩られた興味深い話の数々を、余すことなく楽しんでほしい。

第1回はこちら

第2回「居残り練習をしてるんです。『ちょっと納得いなかったんで』って」

Q:とにかく選手を大きく育てて、次のステージに送り出すと。
「もうテクニックに関しては群を抜いていて、足でやるスポーツで、そこが面白い。だから徹底的に追求しましょうよと。勝つことがルールになってしまうとつまらなくなってしまうんですね。やっぱり。そこも大事だと思いますが、僕らはそこのルールではやっていないので。独自のルールと法則が、学生たちには言いませんけど、僕の中には確信としてある。学生たちからすれば『あの人何言ってるんだろう?』ということも多いと思います(笑)。5m、10mと教えてもらった方が楽なんですけど、僕は感性で話をするから、『このへん』とか、『このぐらい』とか。それをどうやってピッチで表現していくかというところなので。だから大学向きなのかもしれません。先生が難しいことを言って、ポカーンと聞いている学生がいるじゃないですか。授業もそんな感じですが、1割でもその人たちが感化されればもう、教育としては成立なので。一方的かもしれないけど(笑)。でもウチのサッカー部にはボールの好きな子たちが集まってくれるのでね」

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