赤鯱新報

【フォトニュース】街頭募金活動の様子。佐藤寿人「今回のような形でいろいろな横のつながりを使って、状況を見ながらサポートできることをやっていきたい」

本日7月14日午後、名古屋・栄の松坂屋前で名古屋グランパスの選手、スタッフによる「平成30年7月豪雨災害」支援のための募金活動が行われた。午前練習を終えた選手たちは多くの人が行きかう午後3時に続々と名古屋の中心部・栄に姿を見せた。

募金の開始にあたって挨拶する佐藤寿人。隣の宮原和也も神妙な表情を浮かべる。

○佐藤寿人選手
「今回の豪雨では自分たちがキャンプを行なった飛騨でも被害がありましたし、自分やチームメイトの宮原の出身地でもある広島でも被害が大きく出ていました。まだまだ行方不明の人たちが見つかっていない状況で、遠くに離れた名古屋から何ができるかということで、1週間ぐらい経ってようやく僕も昨日、広島に行くことができました。実際に被災地の方に行くことができたんですが、現状を知ることができました。そして名古屋にいて、名古屋にいる選手たちで何ができるだろうという話を選手会長でもある和泉と話をして、スケジュール的な部分もあって、リーグが再開するということもありましたし、場所もいろいろ当たっていただいた中で今回は松坂屋さんから場所を提供していただけました。しかも土曜日の本当に買い物等々でたくさんの方々が街を行きかうこの時間帯にやらせていただけました。そういった色々な方々のご配慮やご協力もあり、グランパスの選手と監督、コーチ、社長も参加した形でこうして募金ができました。こういう皆さんの思いを被災地へ届けたいと思います。

自分自身、4年前の広島県内の土砂災害の際にはサンフレッチェ広島でプレーしていましたし、その時にJクラブや各地域のご支援や励ましの声をいただきました。それは本当にありがたかったですし、じゃあ今回自分が広島を離れていて、何ができるかというところ、そして困った時にはお互いが支え合うということができるのも、Jリーグの各クラブが全国にあるという部分で良いことだと思います。こういう自然災害というのは起きてほしくないですけど、起きてしまった時には今回のような形でいろいろな横のつながりを使って、状況を見ながらサポートできることをやっていきたいと思いますね。

僕は今回行ってみて感じたのは、ボランティアの数が足りていないということでした。それはテレビやニュースで僕らが目にしたり耳にしたりできるところ以外にも、土砂被害があるところも多くて、自分が行ったところは住宅が流されてはいなかったんですが、生活できないような状況でした。腰の高さぐらいまで水が来ていた地域で、宮原と一緒に積もってしまった土砂を土嚢に詰める作業をしてきましたが、高齢者の方も多くて、地元の人たちもボランティアの人たちもこの暑さの中では長く続けて作業をできないです。この三連休ではたくさんの人たちがボランティアに出向いていただけてると思うんですが、そうした人の力でしか解決できないこともたくさんありました。重機などを使って解決できることもありますが、住宅街に入っていくとそうもいかないこともあります。そういった部分ではいろんな人が現地に出向いていただける、そうしたことを知って、人の力を大きなものにして、できる限り被災された方々が本来の生活に戻れるようにと思います。避難所も行ったんですが、この夏はとても暑いですし、やっぱり生活する環境としては厳しいだろうと感じました。自分はサッカー選手としてやるべきことをやっていきたいと思います」」

□募金活動の様子

reported by 今井雄一朗

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