赤鯱新報

【名古屋vs鹿島】レビュー:鹿島を突き放して得た価値ある勝利。新たな名古屋らしさは確実にその輪郭を明確にしてきた。

■明治安田生命J1リーグ第21節
8月11日(土)名古屋 4-2 鹿島(18:03KICK OFF/豊田ス/43,579人)
得点者:34’ジョー(名古屋)50’土居聖真(鹿島)51′ 金井貢史(名古屋)72′ 鈴木優磨(鹿島)82′ 金井貢史(名古屋)90+2’前田直輝(名古屋)
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誰がどう見ても“出来すぎ”な快勝劇だった。試合前からチケット完売は判明していたことだが、10000人の無料招待枠が入っているとはいえ、夏休みのホームゲームに集まった観客数は何とクラブ史上最多となる43579人。一斉に拍手をするだけでものすごい音量がスタジアムにこだまするような素晴らしい雰囲気の中、しかも試合展開も1-0から抜きつ抜かれつのデッドヒートを経て、最終的には2点をダメ押すという何ともエキサイティングなものになった。まったくもって名古屋のためにあったような試合がなぜ成立したかに理由はもちろんいくつもある。だが真っ先に言えるのは、“名古屋”が闘ったからこそ生まれた勝利であるということだ。技術より、戦術よりも以前にピッチ上の闘争に挑み、声援もそれを支持した。ホームコートアドバンテージ。選手たちはスタジアムが一体となって生み出した風に乗り、鹿島を撃破した。

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