【赤鯱短信】玉田圭司、38歳の進化。この男の“サッカー欲”は尽きることがない。
玉田圭司の辞書には最近、“ハードワーク”と“守備”が加わったのだろうか。馬鹿にしているのではなく、攻撃のスペシャリストである彼が守備でも高い貢献度を見せ始めていることに、ただただ驚きを隠せないのである。かつてはこの上ないドリブラーで、スピードを生かした突破力でも得点を奪いつつ、独特のゲームセンスで攻撃を創ることもでき、FKも高精度。絶好調時ならばボールを渡しておくだけで、チームには自然に決定機がプレゼントされるような名手である。年齢を重ねてプレースタイルが変わっていく選手は数あれど、まさか玉田のプレーに守備的な要素が出てくるとは思いもよらず、もはやそれは見ていて感動的でもあった。サイドバックが上がった後ろのスペースを埋め、相手のアタッカーが上げたクロスに身を投げ出す玉田圭司なんて、去年ですら想像しにくかった。
ただし、それはあくまでポジティブな変化であることは既にわかっている。リーグ24節の浦和戦に勝利した試合後の取材で、彼は自分の変化について語っているからだ。
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