赤鯱新報

【特別インタビュー】榎本大輝「ずっとチャレンジするのが“ドリブラー”。僕らは変わり者です(笑)」<後編>

話を聞けば聞くほどその興味深いパーソナリティに引き込まれてしまう。
先月、大学の同級生である渡邉柊斗に代わる形で名古屋の特別指定選手を外れたが、
「まったく気にしてない。死ぬわけじゃないし」とあっけらかんとしている。
プロの舞台ではいまだ本領を発揮できずにいるが、それもまったく心配していない。
なぜなら、ドリブラーはチャレンジするのが本分と定義づける男だからだ。
榎本大輝。仕掛け続ける男である。あと数ヵ月で名古屋グランパスに加わるのがひどく待ち遠しい。

前編はこちら

後編:「全員抜こうと思ってますけど、そんな無茶ばかりはしないですよ、自分(笑)」

Q:先ほど話題に挙がりましたが、今はアザールがお気に入りの選手なのですか?
「すごいですね、最高。上手い。しかも強くて、シュートも上手い。あれが良いですね」

Q:ワールドカップも別格の動きをしていました。
「ヤバイですよ。そういう人になりたいです。ドリブラーとして。ボールを取られないじゃないですか。しかもドリブラーだけどちゃんとパスも出す。メッシとかも相手に当たらないじゃないですか。まあメッシは速さの次元が違いますけど(笑)。あれは無理っす。取れない。あんな感じになれたらいいですけどね、彼は究極です。クリロナは強いし背も高いじゃないですか。目指すのはあっち(メッシ、アザール)系です。そうなれたらいい、というか、そんな感じの選手というか。同じドリブラーはいらないので。それぞれのスタイルがあるから良い、という感じで」

Q:客観的に見て自分のドリブルはどんな感じなのですか?
「全然わからないです…(笑)。自分では。試合の映像を見ても『自分だな』って思うだけで、誰かに似ているとも思いません。自分、こんな感じなんだーってぐらいです」

Q:チームメイトなど他の人からは何と言われるんですか?
「とりあえずドリブルだな、としか言われないです。自分もそんなドリブルを意識しているわけでもないんです。抜けるから抜いているだけで」

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