【赤鯱短信】「“そいつ”は抜いて当たり前」。前田直輝のドリブル思考。
少し前の話になるが、札幌戦で前田直輝が見せた超絶技巧を憶えているだろうか。前半29分から30分になろうという時間帯に、左サイドから展開されてきたボールを受けた前田は、ターンしながら目の前のマーカーを細かいタッチで翻弄し、前へ出た。その場では何回ボールにタッチしたのかよくわからないほどの速く繊細なボールさばきにスタンドは沸き、記者席もどよめいた。
試合後に聞けば、直前の練習でも同じような形で金井貢史を抜き去り、良い感覚はつかんでいたのだという。もともと持っている技術だけでなく、コンディションやボールタッチの感覚の良さが伴わなければできないプレーに、彼の変わらぬ好調ぶりを見たものだ。あれから時間が経ってしまったが、前田のドリブラーとしての資質には興味は深まるばかり。そこであのプレーをきっかけに、彼のドリブル哲学を聞いてみることにした。
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