赤鯱新報

【2018シーズン全選手レビュー】青木亮太:負傷と闘い、我慢し続けた1年間。類い稀なる天然素材の命はやはり、“新鮮さ”だ。


23 MF 青木亮太
リーグ戦18試合1306分出場
カップ戦2試合176分出場1得点

開幕直後の2月28日、納得のいかない出来だった試合と自分の状態を振り返った青木亮太はこう言った。「こんな感じですよ、察してください(笑)。また、100%になったら話を聞いてください」。その後、もちろんシーズン中に何度も彼には話を聞いたが、しかし一度としてそのコンディションが整うことはなかった。背番号23はまたしても、辛く陰鬱なケガとの戦いに、1年を費やしてしまったのだった。

昨季のJ2での充実したプレーを基に、いよいよJ1でその才能を発揮するかと期待された男は、自身もまた「僕はJ1では全然プレーしたことがないので、単純に楽しみです」と期待を持って新シーズンに臨んでいた。J2の長丁場で疲れた身体には十分な休養を施し、リフレッシュと同時にしっかりとした準備をした上でチーム始動の日を迎えていたはずだった。しかし沖縄キャンプに入ってすぐに左太ももに違和感を覚え一時離脱し、帰名後には練習に復帰するも状態はむしろ悪化。左脚をかばってプレーしていたせいか右脚にまでケガは“延焼”し、結果、青木は両太ももに爆弾を抱えたまま1年間を過ごすことになってしまった。

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