赤鯱新報

【2018シーズン全選手レビュー】金井貢史:オフザピッチもオンザピッチでも強烈な存在感。安定の“金井ブランド”は来季さらなる進化に期待。


31 DF 金井貢史
リーグ戦15試合1001分出場4得点

「貢史は上手いからね。大丈夫だと思うよ」。元同僚にして高校の先輩でもある長谷川アーリアジャスールの言葉は、一分の狂いもなく真実だった。金井貢史はとにかくサッカーが上手い。特にキックに関してはもはや匠の域で、あんなにうまくボールを蹴る選手にはなかなかお目にかかれない。練習後、居残りで行なうシュート練習やFKの練習に参加し、ドヤ顔でスーパーゴールを決める金井を何度見たことか。右足で巻いてゴールに直接叩き込むCKの軌道の美しさは、まるでゲームのようだった。サッカーに対する造詣も深く、以前から好きで研究も進めてきたマンチェスター・シティの戦術を風間スタイルにうまく持ち込む実行力は証明済み。しかしどちらかと言えば天才肌の感覚派がゆえに、終盤はやや尻すぼみに終わってしまった感も否めなかった。

ポジションはあってないようなものの名古屋のサッカーには、うってつけの人材ではあった。横浜FMでもチーム戦術としていた偽サイドバックと呼ばれる動きはまさに神出鬼没だったが、それが日常の名古屋では周囲との補完関係を築くのにさほどの時間はかからなかった。

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