赤鯱新報

【鳥栖vs名古屋】プレビュー:進歩と変化を続けるチームの基準点が見える一戦。3年目の船出は、いかなる印象を抱かせるか。

■明治安田生命J1リーグ第1節
2月23日(土)鳥栖vs名古屋(14:00KICK OFF/駅スタ)
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この1試合で多くを判断することは危険だが、それでも開幕戦がひとつの試金石であることに変わりはない。総勢13名の新戦力を迎え入れ、過去2年間の継続性に加速をかけた名古屋グランパスというチームであれば、その感覚はなおのこと強くなる。常に相手どうこうではないと公言し続ける指揮官のもと、自分たちらしさの発露を唯一無二の目標としてきた彼らにとって、シーズン開幕戦は丸山祐市の言う通り「ようやく自分たちのプレーを見せられる」というお披露目の場だ。今後の闘いを占うチームの“現在地”は、必ずやこの一戦に表れる。

期待値は悪くない。昨夏に5名の主力を補強したことで、“新戦力の順化”を前もって進められた利点が最初のアドバンテージとして彼らにはある。その中で丸山はキャプテンに任命され、前田は攻撃の中心人物となり、激しいポジション争いの中でその価値を着実に高めてきた。彼らと得点王のジョー、司令塔のシャビエルを軸に据えた昨季後半戦のグループをベースに今季のチームビルディングは始まり、頼もしい新戦力たちの確かな実力を上乗せしてきたのが現状の名古屋というチームだ。

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