赤鯱新報

【赤鯱短信】楽しみしかない古巣との開幕戦。吉田豊が浴びるのは、拍手か歓声か、それとも…?


鳥栖の中心選手が移籍してきたチームが開幕戦を鳥栖のホームで戦えば、そりゃあ取材も殺到する。いつも低姿勢、いかつい風貌ながら笑顔がキュートな吉田豊は、それでも嫌な顔ひとつせず同じような質問に丁寧に答え続けていた。まったくもって人格者である。チームメイトのSNSで発信されるノリの良さも、やはり人の良さから発するものだろう。「ごめんマル!取材忘れてた。10分だけ待っててくれる?」「別にいいよ、置いてくだけだし」「えぇ…?(超困り顔)」。親友の丸山祐市とのやり取りを見るだけでも、吉田という男の魅力がひしひしと伝わってくる。

そんな好人物だけに、かつて、というかつい3ヵ月前までホームスタジアムとしてプレーしていた場所に対戦相手として乗り込んだ時、どんな反応を鳥栖はするのだろうと思ってしまう。「今までのそういう選手に対してはけっこう拍手が多かったですよ。温かいサポーターなので」。吉田は4年間を一緒に戦った水色のサポーターたちの反応をそう振り返る。「全員が思いっきりブーイングというのは見たことがないです。自分の時はどうなるか、それも開幕戦の楽しみではあるんですけど」と話す表情は確かに笑顔だった。

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