赤鯱新報

【湘南vs名古屋】プレビュー:多角化していく名古屋の強さ。平塚での勝利は、その確信をさらに深めるものとなる。

■明治安田生命J1リーグ第10節
5月4日(土)湘南vs名古屋(16:00KICK OFF/BMWス)
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湘南戦へ向けた風間八宏監督の会見の中で、ふとJ2時代のことを思い出した。ボールを走らせたい自分たちにとって、決して万全とは言えないピッチ状態であることが多いアウェイゲームにおいて、「その状況だからこそ技術の差が出る」と指揮官は言い続けていた。速いパス、動きながらのトラップ、そうした純粋に技術のみが求められる局面もさることながら、時に凸凹の目立つピッチや芝の長いグラウンドでも同じようにプレーするのもまた技術の高さだと。以前、個人的な興味で風間監督に聞いたことがある。止める、蹴るの技術は土のグラウンドでは何か違いが出てくるのか。「少し違うところもあるけど、基本は変わらないよ。やればピタッと止められる」。決してブレない監督の答えは予想してもいたが、予想以上にシンプルな答えでもあった。どんな状況でも同じ技術を発揮するのがプロなのである。そしてどんな状況でも同じ結果を叩き出すのが強いチームだ。彼らはいま、鍛えてきた技術という強さの汎用性あるいは万能性を、見せる時が来ている。

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