赤鯱新報

【名古屋vsC大阪】レビュー:結果的には価値ある1ポイントの獲得。しかし“彼ら”の課題は未だ多く。

■YBCルヴァンカップ 第5節
5月8日(水)名古屋 2-2 C大阪(19:33KICK OFF/パロ瑞穂/9,852人)
得点者:15’片山瑛一(C大阪)40’舩木翔(C大阪)69’前田直輝(名古屋)79’ジョー(名古屋)
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2点ビハインドからの同点劇でグループリーグ突破の可能性を少なからず残した。その点では良く戦ったと言える一戦も、何をもって良しとするかで見方は様々に変わってくる。ホームでの再戦で主導権を握られ、頬を二発はたかれてから目を覚ましたチームの動きは決して良かったとは言えず、しかし2点の劣勢を跳ね返して逆転のチャンスも大いに生み出したことには地力を感じるところもある。その間においても相手にダメ押しされそうになったことは一度や二度ではなく、相手に救われた場面も多々あった。90分を通しても、後半に追いついてからの展開だけでもシーソーゲームの趣は強く、結果は悪くなかったが内容は良くはなかったというのが正直な感想だ。良い時には良い、悪い時には悪い、では勝利を得るのは難しい。

C大阪にとっては勝てばグループリーグ突破が決められる好機でもあった今節は、その流れを読み取ってか名古屋も備えをもって挑む試合となった。相手はDFラインをリーグ戦メンバーで構成し、中盤にはソウザ、前線に柿谷曜一朗をセットするなどリーグとの“混成チーム”を用意。これに対し、名古屋は今大会を戦ってきたメンバーを送り出しつつジョーや前田直輝、中谷進之介ら主力をベンチに入れてもしもの備えとする陣容で臨んだ。前回対戦を思えば違うのは相手のメンバー構成と、名古屋のスタメンに児玉駿斗の名前があったこと。月曜日に今季初の練習参加を行なった20歳のファンタジスタは、「自分を出しながらも周りを生かせていたかなとは思う」という手応えそのままに、特別指定選手2年目のピッチを踏んだ。

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