赤鯱新報

【クラブニュース】「あいちフットボールフレンズ」発足。愛知県を本拠とするフットボール4チームのキャプテンに楢崎正剛CSFが就任!

本日5月12日、浦和戦のキックオフ前の豊田スタジアムに愛知県をホームとするフットボール4チームの代表が集結。男女のサッカーとフットサルが垣根をこえた協力体制をとり、「愛知県をサッカーどころに」という目標のもと活動していくことを宣言した。また、このグループのアンバサダー的な役割には“キャプテン”として楢崎正剛名古屋グランパスCSFが就任。「久々のキャプテンに緊張しています」と笑顔を見せ、名実ともに愛知フットボールの顔として歩んでいくことにもなっている。今回はその発表会見の様子をお届けする。


○愛知県サッカー協会 加古眞会長
「最近、フットサルに関心を持ち始めている加古でございます。私はサッカーの出身でありますが、フットサルの試合を観に行くと大きな気づきがございます。それは、プレーヤーが自分で考え、自分で行動する、その速さです。そういったフットサルとサッカーの交流によって、特にサッカー協会の中では新しい指導や育成のアイデアが生まれてきております。
さて、愛知県には強力なビッグクラブが4つあります。ここに見えます名古屋グランパス、名古屋オーシャンズ、NGUラブリッジ名古屋、そしてユニアオレディースです。この4クラブが互いに交流し、合流して新しい化学反応を起こしていきたいと考えました。これはチーム関係者だけではなく、サポーター同士が仲間になり、新しい活動を生み出し、さらには活動の輪を広げてフットボールファミリーの拡大につなげていきたいと考えております。
この活動のリーダーとして、名古屋グランパスのクラブスペシャルフェローを務められています楢崎正剛さんに、キャプテンとして就任いただくことになりました。楢崎さんには今までのご経験、ネットワークをもってこの活動を引っ張っていただきたいと期待しています。よろしくお願いします」


○名古屋グランパス 楢崎正剛氏クラブスペシャルフェロー 
「みなさんこんにちは。名古屋グランパスクラブスペシャルフェローの楢崎です。このたびはあいちフットボールファミリー…フレンズのキャプテンに任命されました。とても光栄ですし、久しぶりのキャプテンに緊張もしています(笑)。長く現役をやってきて、応援してくれるサポーターの力が絶大である、力になるということを実感してきました。そしてグランパスをはじめフットサル、女子サッカー、愛知をホームタウンとするチームを、一人でも多くの人に応援していただきたい。そして競技としてのフットボールをもっと身近に感じて、手軽にプレーできるようにして、サッカーやフットサルを楽しんでもらえる環境になってほしいと思います。そのためにはまだまだいろんなものが足りないので、もっと増えていってもらえればなと思います。サッカー、フットサル、“フットボール”をみなさんが身近に感じてもらえて、文化として、愛知県がサッカーどころと言われるようになっていったらなと思います。僕は僕の立場から、できることをやっていきたいと思います。よろしくお願いします」


○名古屋グランパス 小西工己代表取締役社長
「名古屋グランパスの小西でございます。今日はこの後に浦和との大事な試合が待っておりますが、このように皆様方とお会いできて、あいちフットボールフレンズの話をさせていただけるということで、楽しみにしておりました。いま、楢崎さんからもありましたが、愛知県がサッカーどころという言葉が本当に普通に耳に響いてくるようになるように、グランパスとしても精進し、ここにいらっしゃる3つのチームの皆さんと協力しながらフットボールどころ愛知、という名を全国に轟かせることができるよう、これからも戦っていきたいと思います。
いま、グランパスではサポーターの皆さんことを“ファミリー”と呼んでおります。奇しくも楢崎さんはさっき、“あいちフットボールフレンズ”のことを“ファミリー”と言いかけました、よね?(楢崎:はい(笑))。もしかしたら来年にはファミリーになっているかもしれませんが(笑)、4つのチームでファミリーになり、一生懸命に楽しいサッカーを展開してまいりたいと思います」


○名古屋オーシャンズ 櫻井嘉人代表取締役社長
「私ども名古屋オーシャンズとしましても、このプロジェクトを通じてクラブの垣根を超えてフットボールを盛り上げていきたいと思っています。今までは本当に名古屋グランパスさんにおんぶに抱っこで愛知のフットボールシーンを引っ張っていただいていましたが、これを機会に我々も力になれたらなと考えています。せっかくの機会なので大風呂敷を広げたいと思います。いまグランパスさんは好調で、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権も得られると勝手に思っていますが、来季は私どもオーシャンズとグランパスさんで、アジア制覇をしたいと思います」


○NGUラブリッジ名古屋 堀田崇理事長
「私どもは女子単体のクラブになります。女子サッカーはワールドカップの優勝などで一時期は注目を浴びた部分があるのですが、どうしても男子サッカーに比べますと注目度は格段に落ちます。今回、男子と女子の枠を超えてこうした取り組みをしていただけたことは、非常にありがたいと思っています。私ども女子サッカーリーグに関わっている者としては、女子サッカーを盛り上げていきたいという想いがあります。人口の半分は女性であると考えれば、女性でサッカーを愛する方、好きな方を増やしていくことで、将来的には愛知県のサッカー全体が盛り上がっていける、楢崎さんの話にもありましたが、文化として定着していける、そういう活動をしたいなと思っていたところに今回の話がありまして、本当にありがたいと思いました。私どもはクラブがまずは強くなって、社会に認知されるようにと思いますので、そのための努力をしていきたいと思っています。よろしくお願いします」


○ユニアオレディース 巽由香利代表
「みなさんこんにちは。ユニアオレディースの巽と申します。私たちは女子フットサルリーグが3年前に発足した、その時に手を挙げさせていただいて、今年で3年目ということになります。こうして皆さんとともに愛知のフットボールのクラブの一員としてここに立たせていただいていることにすごく感謝しています。私たちは運営も含めて選手とともにやっている状態です。女子の力でどこまでやれるのかな、というところはあるのですが、せっかくの機会を与えていただいていますので、できることを一生懸命に取り組んでいきたいと思っています。愛知県の子どもたちはフットボールをしていれば、サッカーでもフットサルでもトップリーグを目指せる、とても恵まれていると思ってもらえるのではないかと考えています。そういったところも発信していければと思います」


○愛知県サッカー協会 徳田康専務理事
「まだ正式にこれをやる、というのは決まっていないのですが、仲間づくりというのが今回のキーワードになります。まず4チームと愛知県サッカー協会が親密な仲間になって、お互いに何ができるかを考える。例えばグランパスのサポーターがオーシャンズの試合を見に行くであるとか、そういったようなことを互いにできるようにとスタンプラリーを企画したりであるとか、グランパスのチケットで少し割引きがされるであるとか、そういった施策を考えていきたいと思っています。
それからサポーター同士が仲間になる。その仲間同士で何かをする、ということを仕掛けていきたい。これは試合を観るということに留まらず、何かそういったことをやる心地よさが互いにあれば、より仲間になっていけるのではないかと考えています。それから愛知県のサッカーのベースになっている施設の充実もこういった仲間でやっていければと思います。
より具体的なことは4チームとサッカー協会、そしてサポーターの皆さんとともに考えながら進んでいきたいと考えております」


~代表質問~

Q:まずは全体的な部分で加古会長にお聞きします。県内には他スポーツのチームもある中で、フットボールに特化した意味合いとは?

(残り 3588文字/全文: 6871文字)

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