赤鯱新報

【名古屋vs松本】レビュー:誤算が呼んだ“ゼロウノ”の敗戦。自らの隙を理解した名古屋は、成長への糧をまた一つ手に入れた。

■明治安田生命J1リーグ第13節
5月26日(日)名古屋 0-1 松本(15:03KICK OFF/豊田ス/29,181人)
得点者:16’杉本太郎(松本)
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油断大敵と一意専心。両者の心の動きが、そのまま試合結果へと反映された。前半16分で決勝点を奪った松本はアディショナルタイムを含めれば80分もの間ゴールを死守し続けたことになる。試合後に田中隼磨と久々に話をしたが、「名古屋を相手にすればオレたちにはこれしかなかった」と、薄氷を踏むような勝利であったことを教えてくれた。だが、何をすべきかを究極にまで突き詰めた松本に対し、そこが曖昧なままに戦い続けてしまった名古屋は普段の迫力も美しさも、すべてを欠いた。それが敗因だ。戦い方だけにとどまらず、その姿勢において好対照だったこの戦いは、結果論にはなるが松本に勝機が転がり込んで当然とも言えた。

この敗戦のキーワードは“誤算”だったと思う。

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