赤鯱新報

【神戸vs名古屋】レビュー:当てが外れたでは済まない神戸の大敗。打ち勝つチームとしての、不退転の覚悟はあったか。

■明治安田生命J1リーグ第17節
6月30日(日)神戸 5-3 名古屋(18:03KICK OFF/ノエスタ/22,123人)
27’ダビドビジャ(神戸)58’和泉竜司(名古屋)63’アンドレスイニエスタ(神戸)66’宮原和也(名古屋)69’アンドレスイニエスタ(神戸)77’中谷進之介(名古屋)80’ダビドビジャ(神戸)87’小川慶治朗(神戸)
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“奇策”は実らず、得意の打ち合いにも盛大に敗れた。両チーム合わせて8得点が飛び交う戦いはその得点者たちの豪華さも相まってエンターテインメントとしては申し分なかったが、それは負けた側になおのこと無念さと悔恨を募らせる。十分に勝機はあったはずの試合は結果として神戸にうまく運ばれ、神戸の選手が歓喜に沸く姿ばかりが印象として脳裏に刻まれる。得点によって試合をコントロールしたい集団が、それを相手によって実行されてしまったのだからきまりが悪い。何かができるようになれば何かが不足するようになる、と風間八宏監督は言う。チームが持つその傾向は、今回はネガティブな方向に出てしまったかのようだった。不足していた得点が取れるようになったのも束の間、今度は失点の多さというマイナス面が鎌首をもたげたのだから。

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