【赤鯱短信】吉田豊が見たチームの確かな変化。“第3の守備”は勝利を呼び込むか。
手応えは上々いや、まずまずだったようだ。浦和戦に向けた一つの試金石だった日曜日の練習試合は、名古屋に戦い方の幅をもたらすヒントをくれたらしい。吉田豊は「良い感じだったかといえばわかりませんけど」と自分たちを過大に評価することなく、しかし悪くはなかったという表情を浮かべる。非公開の対戦相手について思わず言いそうになり、「危ない!ノーコメントです!」とおどけるあたりもチーム状態の“悪くなさ”が感じられた。
練習試合は活気のあるものだったという。攻守にわたってチーム全体から声が飛び交い、すべきこと、見るべき場所、注意すべき点の情報交換が活発で、特に意思の疎通が重要な守備の局面においては吉田も手応えを感じるところ。「ここからは暑い中でのプレーになるので、全部が全部プレッシャーをかけたりもできない。みんなでそこを合わせながら」というテーマは、その下積みたる1週間のトレーニングの成果も相まって、自然と選手たちにコミュニケーションの重要性を意識させたのだろう。意志が伝われば、戦い方には柔軟性も生まれてくる。その場しのぎではない流動的な戦い方を一つ実践できたことで、彼らは少しの自信を回復したようでもあった。
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