赤鯱新報

【松本vs名古屋】レビュー:思い知った甘くない現実。それだけに大きい同点劇から、名古屋は何を学ぶか。

■明治安田生命J1リーグ第23節
8月18日(日)松本 1-1 名古屋(18:03KICK OFF/サンアル/18,311人)
得点者:80’永井龍(松本)90’+2赤﨑秀平(名古屋)
———-
なかなかに現実は厳しいことを、思い知らされた90分だった。もちろん、双方にだ。後半の45分が経過した時点で勝点3を手にしていた松本は一瞬の隙を突かれて2ポイントを失い、一方で最後まで諦めなかった名古屋は強攻策を実らせ勝点ゼロを1に変えてみせた。落胆の色は松本に濃い。名古屋も決して納得できる試合内容ではなかったが、敵地での勝点1はネットの言葉を借りるまでもなく及第点を与えられる結果だ。それだけに、夏の長野で何が起きたのかはしっかりと振り返る必要がある。

この日のマッチデープログラムには名古屋について、「試合を見る限り、結果が出ていないとは思えないほどのパフォーマンス」という敵将のコメントがあった。こちらからしてみれば、そのまま突っ返したくなる言葉である。松本の素晴らしく力強いプレーに、名古屋は控えめに言って苦戦した。堅守速攻がベースという想定は一部を除いて覆され、強烈な前線からのプレッシングとボール回収、リトリートしてのブロック守備の使い分けをよどみなく披露したホームチームは立ち上がりから名古屋を圧倒。開始10分で少なくとも三度の決定機を生み出した怒涛のラッシュに、赤いユニフォームは防戦からの反撃を余儀なくされた。

(残り 3297文字/全文: 3907文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ