【赤鯱短信】深みのある、滋味に富んだ武田洋平の言葉。名古屋が勝利する時、必ずや彼の活躍もそこにある。
「何やろ、…もっと頑張らなアカン」。
簡潔さここに極まれり。武田洋平にルヴァンカップ準々決勝第2戦へ向けた、修正点を聞いた際の返答である。もちろんそうである。それ以外に何があろうか。攻撃では3点以上を、守備では無失点を第一目標とする高難易度の試合に、楽ができる場面など1秒たりともあるはずもない。あれこれ考えるのが面倒だった可能性も依然として捨てきれないところではあるが、武田もふざけて言っているわけではもちろんない。最後の砦として誰よりも戦況を見つめ、シュートに直接対応するという大任を仰せつかるポジションである。アウトプットは素っ気なくても、その深慮遠謀に疑いの余地はない。
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