赤鯱新報

【広島vs名古屋】レビュー:堅実に踏み出された再起動への第一歩。ここから名古屋は何を見せられるようになっていくのか。

■明治安田生命J1リーグ第27節
9月28日(土)広島 1-1 名古屋(19:05KICK OFF/Eスタ/10,880人)
得点者:33’野上結貴(広島)44’前田直輝(名古屋)
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敵地での勝点1の価値と、残留争いの最中における勝点1の価値、そしてこの土壇場での新監督就任という厳しい状況を加味すれば、悲観的にはならなくていい結果だと思う。内容については感じ方は人それぞれだ。先制された後に追いついたことは悪くない。前半2本、後半1本、計3本のシュートで1点を取ったことを効率的と見るか、拙攻と見るか。攻撃に特化していた前体制のチームスタイルと比較すれば、もちろん物足りなさを感じてもおかしくないが、約2年半を費やして築き上げてきた攻撃の厚みと5日間の練習のみで決めた攻撃を比較するのはフェアではない。翻って守備の組織は一気に整備され、「チームとして守るという部分がだいぶできている」(中谷進之介)と実戦でも手応えを感じる向きが既に見えた。行き届かない面は多々あったが、選手の能力の高さと都度の修正によりセットプレーの1失点に抑え込んだのだから守備に一定の評価はすべきだろう。何より広島は簡単な相手ではなかった。比較やギャップ、先入観のフィルターは、できるだけ取り除いてこの試合は見なければいけない。

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