【赤鯱短信】若者は追い風をつかめるか。転機が巡ってきた三者三様の想い。
監督交代は一つの転機である。出場機会に恵まれなかった者や、若手にとっては特に。シーズン途中でのそれはチームにとっては必ずしもポジティブなものではない場合もあるが、監督によって求められる選手の資質は変わってくるがゆえに、チャンスが広がる場合も往々にしてある。事実、フィッカデンティ監督になってからのチームの練習では、今季これまでとは違う選手の個性が見られるようになった。今回は、そういった選手たちの言葉を少し、聞いてみたいと思った次第だ。
激しいフォアチェックに高度なボールテクニック。周囲から焚きつけるように飛び交う「コーキ!」の声。杉森考起はここ1~2ヵ月で着実にパフォーマンスを向上させてはいたが、最近はさらにその質を強靭なものにしてきている印象だ。「コンディションはいいので、今までとは違う、チームのやるべきことをできるようになりたいです」。戦術的な動きの多い新指揮官の下ではまずは覚える作業に追われているというが、逆に言えばそれは覚えてしまえばチームも自分にとっても強みに変わる。「まずは頭に入れて、その状況が来たらそのプレーを正確にやるのが大事です」とする杉森は、目下は守備から攻撃へのスムーズな流れを意識した上でアタッカーとしてのプレーに目を向ける。
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