赤鯱新報

【札幌vs名古屋】プレビュー:生き残りたい気持ちの強さを問う一戦。勝点3をもぎ取る執着心を、ピッチで表現できるか。

■明治安田生命J1リーグ第30節
11月2日(土)札幌vs名古屋(14:00KICK OFF/札幌ド)
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自分たちはいま、何を目指して戦っているのか。それを今一度認識し直す必要がある。残留争いは不名誉なことに昨季も経験済みのシチュエーションだが、同じような心構えでいては状況は悪化していく一方だ。獲るべき勝点、最低限でも出さなければいけない結果、それらを生み出す意地と執念の90分。美しく立ち回って5連勝できるのならばもちろんベストだが、人生はそう簡単に好転していかないことは前節を振り返るまでもない。迂闊な精神論や根性論は持ち出さないが、勝つチーム、強いチームは総じてメンタルでも相手を圧倒するものである。特にゴールを奪う、奪わせないというギリギリの局面でものを言うのは気迫と集中力、つまり気持ちに根差した部分の力だ。勝利への執着心では右に出る者のないカルチョの人間であるフィッカデンティ監督は、現状のチームにまず不足しているのがそうしたメンタリティーだと今節も繰り返した。「名古屋のユニフォームを着てプレーすることへの執着心をもっと見せてもらいたい」。所属しているチームが降格の危機にさらされていることを、どれだけ自分の危機感として持てているか。確かにそこが個々人の中でハッキリしていなければ、今の状況では相手を上回れない。

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