【名古屋vs神戸】レビュー:待ち望んでいた“予定調和”の実現。この成功体験は、チームを大きく前進させる。
■明治安田生命J1リーグ第31節
11月9日(土)名古屋 3-0 神戸(14:03KICK OFF/豊田ス/37,194人)
得点者:12’前田直輝(名古屋)23’和泉竜司(名古屋)54’前田直輝(名古屋)
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「想定していた通りだったというか。自分たちが用意していたことがそのまま出せた試合でした」
中谷進之介の言葉がすべてを物語っていた。目的は試合に勝つことであって、試合を支配することではない。攻めるばかりがサッカーではなく、かと言って守る時間がリスクかと言えばそれも違う。想定内のリスクに対して守備をして、相手の隙を的確に突いてゴールを奪う。「効率の良いサッカーができた」とはジョーの感想だが、フィッカデンティ監督が求めたものを忠実に表現した結果がそうなることはわかっていた。それが簡単にできれば苦労はなく、しかし名古屋は1ヵ月半ほどの準備期間を要してやっと実現の運びに至ったことになる。まだ1回の成功体験だが、勝点3を得る経緯としてこの勝利が持つ意味は大きい。策がはまったということはつまり、名古屋の選手の戦術遂行能力が、ようやく合格点に達したということでもあるからだ。
強力な個人能力を有する神戸を迎え撃った名古屋は、とにかく落ち着いていた。
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