赤鯱新報

【名古屋vs鹿島】レビュー:悪いシーズンの見本のような終わり方。名古屋は一つの時代を終え、次のステップを踏み出す。

■明治安田生命J1リーグ第34節
12月7日(土)名古屋 0-1 鹿島(14:03KICK OFF/豊田ス/33,133人)
得点者:43’オウンゴール(鹿島)
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負けて終われば誰でも気分は悪いものだ。1試合90分ですらそうなのだから、勝ちより負けが6つも多いシーズンの終わりも負けとなれば、観客席からブーイングだって飛んでくる。チームは選手だけでは戦えず、当然監督だけではキックオフを迎えることすらできない。「クラブより偉大な選手はいない」と中谷進之介は重みのある言葉に多くの意味を込めたが、勝てば、せめて引き分けることができれば少しばかりは溜飲が下がる思いもあったはずだ。13位は間違いなく下位にカテゴライズされる順位であり、5月以降の勝利の数がわずかに3という体たらくは、ホッとするより無力感の方が先立つだろう。悪いばかりではなく、夢を見られるだけの強さを見せた序盤戦があったのは幸運だったと思う。しかしその落差があったからこそストレスも強かった。2019年のシーズン終了に抱く思いは、十人十色どころではない数多の色と形をとって、我々の心にうずまく。

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