赤鯱新報

【2019シーズン全選手レビュー】千葉和彦:最年長の立場から、ピッチ内外でチームを束ね牽引した“裏番長”。

5 DF 千葉和彦
リーグ戦1試合1分出場
カップ戦5試合413分出場
天皇杯1試合90分出場

リーグ戦での出番は1試合1分のみ。しかしこのチームに千葉和彦の存在は絶対不可欠だったと確信を持って言えるのはなぜだろうか。ファン感謝デーやその他イベントでの奮闘ぶりをここで挙げてしまうのはちょっと違う。彼は一流のプロサッカー選手であり、ピッチ外もまたプロの務めであることは理解した上でも、“宴会部長”だったから不可欠だったとするのはあまりに失礼だ。新潟で6年、広島で7年を過ごし、それぞれのクラブの顔になってきた実力者は、プロ14年目にして初めて出場試合が二桁を切ったが、決して緊張の糸を切ることなく目の前の次の試合へ向けた準備を重ね続けてきた。移籍した先でチーム最年長になるのは難しさもあったと思う。そういった苦労を微塵も感じさせず、名古屋というグループを温かく支え続けてきた千葉は、まるで選手たちの父親のようでもあった。


陰か陽かと言えば間違いなく陽の属性である34歳のベテランは、紛れもない努力の鬼であった。

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