赤鯱新報

【2019シーズン全選手レビュー】吉田豊:素晴らしく高度なサッカー選手。悔恨を並々ならぬ気合に変え、男は来季を見据える。

23 DF 吉田豊
リーグ戦30試合2540分出場
カップ戦2試合180分出場
天皇杯1試合90分出場


これは持論だが、観戦者としてその選手のことを本当に理解できるのは、味方になってみて初めてだと思っている。田中マルクス闘莉王がその筆頭として自分の脳裏には浮かぶのだが、吉田豊もかなりの割合で負けず劣らず、こんな上手い選手だったんだ、と感心させられた。よくよく考えれば名門・静岡学園出身なのだからテクニックには一家言あるに決まっている。それでもこれまでのキャリアで吉田が築き上げてきたイメージは大好きなイノシシのごとく駆け上がる馬力たっぷりのオーバーラップや、鳥栖時代に見せた高度な守備能力だったと思う。しかし名古屋に来てじっくりと見る機会を得ると、吉田という選手の特徴の一番は、やはり“上手い”という一点に尽きる。

それは“巧い”という言葉に置き換えてもいい。

(残り 2349文字/全文: 2723文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ