赤鯱新報

【2019シーズン全選手レビュー】和泉竜司:覚醒ではなく純粋なる進化。スケールアップがもたらした活躍に、真骨頂を見た。

29 MF 和泉竜司
リーグ戦31試合2332分出場6得点
カップ戦6試合390分出場

少し時間がかかってしまったが、和泉竜司が才能あるアタッカーであることを示した1年だったと思う。1年目は出場機会そのものが少なく、トップ下での片鱗を見せるに留まった。2年目はJ2で、3年目はJ1でともに恐るべきポリバレント能力も有することを証明し、良くも悪くも便利屋稼業にその身を費やした。どのポジションにいても攻撃的な姿勢は失わず、サイドバックや3バックの一角からでもグイグイとドリブルで推進力を出していけるのは彼の新たな一面、武器とも言えるものにはなった。だが、高校や大学でこれでもかと得点を奪い、得点機に絡み続けてきた実績からすれば、彼のその姿に物足りなさを覚える向きも少なくなかったのは事実だ。得点を奪う、決定機にその身を置くというのは特別な才能である。それが6得点という数字になって表れたことは、2019年の名古屋で最大の収穫とも言えるものだった。

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