【2019シーズン全選手レビュー】赤﨑秀平:“ジャーニーマン”は実力の証拠。思慮深き点取り屋は次なる活躍の場へ。
32 FW 赤﨑秀平
リーグ戦21試合555分出場5得点
カップ戦7試合530分出場4得点
天皇杯1試合90分出場
この原稿を書くまでに何かしらの発表があるかもしれないと思っていたら、案の定、仙台への完全移籍が発表になった。もし来季も名古屋に在籍するようなら、エイプリルフールに「赤﨑新報」というネタを仕込もうと思っていたので、それも合わせて非常に残念な報せだった。ほんと残念。
冗談はそれぐらいにして、赤﨑秀平もまた凄みを再認識させてくれた選手の一人だった。正直、あんなにすごいシュートを打つ選手にはなかなかお目にかかれないと思う。筋肉がみっちり詰まっていそうな骨太の身体を、ダイナミックというよりは一点集中のイメージでシュートの形に昇華させる。足の振りは小さいが、飛んでいくボールは恐ろしく速く、重く、かつ失速しないので途中で加速しているようにすら見える。シュートに体重を乗せるのが上手いのだろうなと思って見ていたが、コースをインステップで打ち抜く高い技術はプロになってから身につけた後天的なスキルと言うから二度驚いた。鹿島で曽ヶ端準、G大阪では東口順昭というハイレベルなGKを相手にシュートを打ってきた経験が、「インサイドのシュートでは良いGK相手には入らない。インステップでコントロールしよう」という成長を促したらしいのだが、それが容易にできれば誰もがやる。やはり赤﨑にはシュートの才能が備わっていたのだと思えてしまうエピソードだった。
(残り 1946文字/全文: 2561文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ