赤鯱新報

いち早プレビュー【考察】2020マッシモ名古屋をどう見るべきか。

冷静に考えればお正月から2週間も経たないうちに新チームは始動の日を迎え、名古屋のフィッカデンティ体制の実質1年目が幕を開ける。指揮官自身が昨季のチーム作りについては残留だけを狙ったものだとし、「全く新しいサッカーをお見せする」と宣言している中、ではどのようなチーム、戦い方になっていくのだろうという考察を、新年のちょっとした読み物としてお届けしてみたい。執筆時点では新体制のメンバーは全容がわかっていない状況なので、ここはひとつ素直に2020年のチームを前向きにとらえてみようとする一企画として、気楽に読んでいただければと思う。

まずは何から手を付けたものかと迷うところだが、ひとまず昨季のフィッカデンティ監督が何を基準に自らのベーススタイルを植え付けてきたかをざっとおさらいしてみようと思う。就任時点での名古屋の順位は11位で、降格圏の16位とは勝点4差の31ポイントを持っていた。チーム総得点は39でリーグ6位とまずまずの数字だったが、失点は40でリーグワースト5位であり、得失点差はマイナス1だった。これ以上の勝点ロストを食い止め、残された8試合で残留に必要な総勝点を積み上げていこうと思った時に、さらなる攻撃力アップを目指す監督はそうはいないと思う。そもそもが水物である部分も大きいのが攻撃であり、それでもリーグ6位の攻撃力を持っているのだから、守備の強化で得失点差をプラスに転換していけばと考えるのがノーマルではないだろうか。

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